レポート 【平成22年度】

平成22年度

12月19日(日) いのちを考えるシンポジウム
■講 演: 落合慈之 (NTT東日本関東病院院長)  
■講 演: 玄侑宗久師 (福聚寺住職)

■講 演: 千坂成也師 (東園寺住職)
■開 催: 世田谷 龍雲寺 13:30〜

-------アンケート 落合 慈之先生
・落合先生のお話の中で「脳についての光と影」から入られましたが、その影の部分(未解明のところ)はどんなことかを知りたいと思いました。
・人の臓器をとってまでも生きようとする欲、役に立たせることができるからやっていいのか等問題点が色々あると思います。とても内容の充実したシンポジウムだったと思います。
・身体は私のものか、誰のものであるかかなり難しい問題だと思います。
・落合先生が「タイタニック」の映画を例に挙げて「人の死」に対する考え方について欧米と日本での文化的な違いがあるということおっしゃっていたのが印象に残りました。
・落合先生には沢山の資料の中で重要なポイントを的確に示唆していただき先生の専門性に改めて驚きました。しかも、現場経験に裏打ちされた先生のお考えを織り込んでおられ、またそのため漠然とした考えがより具体的につかめるようになり、今後この考えを推し進めていく助けを得られた思いです。
・落合先生のお話で今までどのように脳死判定をしていたのか疑問に思ていた部分が明らかになりました。しかし、今の流れが正しいか判断するのはやはり難しいものだと思います。
・落合先生のお話は医師として非常に論理的かつ良識的なもので医療の現場で「脳死」がどのように扱われているのかがよくわかりました。全体としては法改正後日本人の間に肯定的な空気が広がってきていることに驚きました。
・脳死に関する記事は沢山目にしますが、部分的な内容のものが多く、一から整理してお話しいただき大変わかりやすく理解できました。
・「延命」「臓器移植」「延命拒否」死を迎える本人の体内とは別のところで死が計られていることが恐ろしくなりました。世界的な動向として自らの立場を生きて元気な内に決定しておかなければならない風潮になっていることに自問自答の課題をいただきました。
・脳死と臓器移植の問題に目を開かされたおもいがします。問題点がよく分かりました。


-------アンケート 玄侑 宗久師
・玄侑師の話をとても納得しました。
・玄侑師の御講座は特別な考え方でとても感銘を受けました。
・社会システムの中でどのように臓器移植が行われているのかというお話を伺いとても勉強になりました。また、人間・仏教者の立場から、どのように考えられるのか、次から次へと驚くこと、考えさせられることが多かったです。
・玄侑師のお話では現実の生々しい有様を教えていただき、別の角度で考えられるようになりました。今の日本の現状であれば自分は提供者になっても構わないと考えていましたが、時代や環境の変化が起こりうることや推定同意の危うさや同意をする家族の思いなど沢山の視点から制度というものを考えるにあたっては幅広い議論がなされるべきとつくづく思わされました。
・玄侑宗久師の「寿命ですね」という言葉をなくしたいと思うという言葉が心に残りました。
・玄侑師のお話は「生命観までアメリカ産になった」「どこまで行っても足りない供給をどうやって満たせるのか」「レシピエントが早く誰か死んで新鮮な臓器が来ないかと願って生きている。それを肯定する医療はあり"なのか」など、全体の社会状況・時代状況を俯瞰した上での言葉が心に響いた。
・「天命」「寿命」の言葉、日本人が日本人の価値観を今一度じっくり考えなくてはいけないと思います。


11月20日(土) 花園大学 禅・仏教講座
■講 演: 中尾 良信  (国際禅学科教授) 
■講 演: 西尾 賢隆 (国際禅学科教授)

■開 催: 世田谷 龍雲寺 14:00〜

-------アンケート 中尾 良信
・道元について説明がわかりやすいお話がとても聴きやすく声もよく心が落ち着きました。
・道元の修行、系図がよくわかった。
・「仏性があるなら何故修行の必要があるのか」という道元の疑問に、そこからどうして出家に至ったのか先生の指摘で大変クリアになりました。
・道元について尊崇とは別の視点からのお話興味深く感じました。曹洞宗義とは別の人間道元をかいま見ました。
・道元禅師が宋に留学された頃のお話は今の留学生事情と重なる部分が多く同じ人間として身近に感じることが出来ました。


-------アンケート 西尾 賢隆
・内容が難解で、勉強不足を痛感いたしました。
・南浦紹明について初めて学問的な高度な話で参考になりました。宗教的に偏りのない冷静な講義でありがとうございました。
・南浦紹明禅師の資料を読み直し禅師の事跡を再検討し直す試みは色々と為になりました。


8月1日(日) 正眼短期大学 東京セミナー
■講 演: 山川 宋玄  (正眼短期大学学長) 
■講 演: 横山 紘一 (正眼短期大学副学長)

■開 催: 世田谷 龍雲寺 14:00〜

-------アンケート 山川 宗玄
・聖路加国際病院の日野原重明先生の「長生き」=「長息」のお話は禅の呼吸法と関係し、身近な呼吸ですが大事なものだとあらためて痛感いたしました。
・「痛い」という言葉は「痛くない」とい所に本当の世界があるのだととても勉強になりました。
・唯識といいましても結局実践あるのみ、理屈ではないと感じました。「成りきる」のが大切。
・丹田と呼吸の重要性を再認識した。実践の方法は今後の課題です。
・「他人のため」は結局自分の満足でしかなく「自分のため」である、とずっと思っていましたが、本日のお話で「自分を無くす」という言葉を聞いてとても納得できました。

 


-------アンケート 横山 紘一
・難しい唯識の要点をお話頂きました。正直理解が不十分なところもありましたが、平素気がつかない・意識しないことに或る程度納得いたしました。
・心を重視する唯識の考え方は面白いと感じた。
・心の持ちよう心の在り方により具体的な指導を頂きありがとうございます。日々の生活に生かしていこうと思います。
・一人一人の識は本当に様々で融通無碍であることを感じました。
・唯識を本日初めて知りました。「心」唯それだけが脳の中にある、簡単なようで納得いたしました。何事にもありがとうと言う感謝に今日は教えられました。


4月17日(土) 花園大学 禅・仏教講座
■講 演: 西村 惠信 (元花園大学学長) 「盤珪禅師の風光」
■講 演: 中島 志郎 (国際禅学科教授) 「慧能と神会」

■開 催: 世田谷 龍雲寺 14:00〜

-------アンケート
・最近坐禅を始めたばかりです。禅仏教についても知識がほとんどなく、この講座を受けて少しづつ勉強をしていきたいと思います。
・西村先生のお話しはとても楽しく、でも最後はホロッとさせられるお話を聞いて、今日は初めてこの龍雲寺さんにきたのですが本当によかったです。
・中島先生のお話しは初めての仏教学講議という感じでとても新鮮でした。今までは仏教の大きな流れやテーマの本を読んで今したが、中国禅の人物に焦点をあてるのもとても楽しい勉強だと思いました。
・西村先生のお話を拝聴し、盤珪禅師の外には柔和ながら自分や弟子にはそうとう厳しく、修行に明け暮れた生涯に深く感銘いたしました。シンプルな珠玉のような言葉を紡ぎだし、また磨き、その結果として同じ話を繰り返されたという盤珪禅師が作り出した言葉の重みに深く感じ入りました。
・西村先生のお話しで、盤珪禅師が大切にした同じことを繰り返すこと(同じ話を話す・聞くこと)、それが自分の本分となる事をよく理解できました。


2月21日(日) 正眼短期大学 東京セミナー
■講 演: 嶋野 榮道老師(大菩薩禅堂師家) 「多くの人には逆さに見えても - 「老子」『道徳経 』より」
■講 演: 山川 宋玄(正眼短期大学学長) 「白隠禅師 遠羅手釜」

■開 催: 世田谷 龍雲寺 14:00〜

-------アンケート 嶋野榮道老師
・現在の世界という生きた社会と老子、禅との関わりを御老師の体験をもとに語って頂きとても理解できました。
・嶋野老師の「タオ」の信念のお話しに心が洗われ目が覚めたような気がいたしました。
・玄峰老師の身を整えてゆけば全てが「何となく調ってゆく」というお話ありがたく感じ入りました。感謝の心が自然と起こる毎日が続くことを祈るのみです。
・坐禅をしていて難しいなと思います。只、難しいことを分かる処から始まっているという気もします。老子に教えていただいた「何となく全てが調ってゆく」という感覚こそ坐禅の真髄と思いました。
・漢文→英語の方が和文よりもすっと入る感じがしました。
・老子が古代中国で書かれた道徳経で懸念されていたまさに同じ状況が現代日本の政治や世界の金融危機という場で起きている。このことに大変驚きました。
・「Taoは何もしない」という一節が大変印象深く感じられました。自分がTaoをつかむ、と考える前に、Taoが既にあるということでしょうか。私もTaoも計らわないことが大事と理解いたしました。
・自己のはからいを離れて道の力で自ら調って行くというお話興味深く味あわせて頂きました。

-------アンケート 山川 宗玄老師
・毎日の工夫でリハビリを続ける89歳の女性のお話し心にしみました。心のあり方、空の鏡のお話ともに勉強していきたいと思います。
・檀家さんのエピソードを聞いて「生きる」ことについて考えさせられました。その瞬間、その都度、与えられたものを精一杯生かしきることが禅の道だと感じました。死ぬことも痛むことも一つです。死ぬ時も精一杯、痛む時も精一杯行ずる事だと思います。 ・修行を続けること
・完成することが目的ではなく日々の精進している姿こそが仏を生きるという事。それを実践されている90歳の方の話を聞いて、自分もまた毎日学び精進していきたいと思いました。
・あなたが一番いいときはいつでしたかという問いに「今この今が一番いい時です」「私は20歳・30歳なの」と答えられた90歳の女性の方は素晴らしい人だと思います。一生青春です。


2月20日(土) 河野太通老師 法話会
■講 師: 河野太通老師 (龍門寺大衆禅道場師家、住職)
■開 催: 世田谷 龍雲寺 14:00〜

-------河野太通老師 法話会感想文
・講座のしめくくりとして、河野老師より「不生」について復習する様な形で改めて平易な言葉でといて頂いてわかりやすくて有難かったです。
・心にとどく法話を有難うございました。どうかお体に気をつけて大任を全うして頂きたいと思います。
・いつも大変分かりやすいお話を頂き有難うございます。現代社会と離れない老師様のお話はいつも本当に心強く聞かせて頂いております。
・今までいろいろな形で「不生」というものを分かりやすく教えていただき有難うございました。私が得た一番の宝物は「下敷の無い心」という太通老師のお言葉です。いつも心に留めおき大切にしたいと思っております。有難うございました。
・とても心に迫るお話しで色々考えさせられました。特に不生の仏心を発揮できないのは「身のひいき」からであり、仏心を別の心(貪りの無い心など)に変えてしまうからというお話は大変印象的でした。これから生きていく上でのヒントになりそうです。ありがとうございました。
・難しいと思われることも噛み砕いて分かりやすい例えでお話頂いて大変楽しかったです。初めて伺ったのが最後の法話で残念ですが、今日来られてよかったです。
・いつも本質・本来に戻り眺める大切さとそこから新しい力が生まれることを心に刻みました。毎回のお話を有難うございます。
・老師の御法話は、お人柄がにじみ出て大変楽しく聞かせて頂きました。どうも有難うございました。



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